ちょっぺこ日記

日々雑感や本の感想、息子の不登校のこと、自分の病気のこと(癌やパニック障害とか)等をつぶやいています。

【読書】「村上さんのところ コンプリート版」

 昔、「村上さんのところ」というサイトがあり、村上春樹宛に寄せられた質問に本人が回答するというものがありました。その全ての質問と回答を収録したコンプリート版が『村上さんのところ コンプリート版』です。

 あまりにも膨大なデータのため(12万ページ)、紙の書籍ではなく、電子書籍でしか販売されておりません。抜粋版の本は読んだことがあったのですが、コンプリート版が気になり、Kindleで購入しました。気になるところだけ、パッと開いて読んでいます^^。

 

 僕はいつも思うんだけど、「普通の人生」なんてものはもともとないんですよ。(中略)。生き続けるということ自体が、ひとつの大きな達成だと僕は思うのです。最近とくに。

 

人間には一人一人の人生があるのであって、「働かない若者」とか「草食系」とか「ニート」とかでひとつにくくってもあまり意味はないだろうと、僕は思います。それぞれにいろんな事情があるだろうし、いろんな考え方があるだろうし。僕も就職するのがいやで、どこにも属さずにじたばたと生きてきた人間なので、組織に属さないで生きる人に対して、それなりのシンパシーを抱いています。「家で大人しく本を読んだり、音楽を聴いたり、迷惑をかけない」人生というのももちろんそれで良いと思います。でもずううううっとそれでやっていくというのも、けっこうくたびれますよ。と僕は思うんですが。どこかの時点でそれなりの生き方の転換みたいなものが求められるのではないでしょうか。長く生きていれば、人生にはやはりそれなりの責任みたいなものが生じてきます。

 

  短文での回答もあるし、長文で答えているものもあったり、面白いです。

 テーマ別目次というのがあって「恋愛・結婚・親子・人間関係・学校・仕事・社会問題・生き方」等々、テーマごとに読むこともできるので、私は自分が気になるテーマのところをパラパラと読んでいるところです。

(最初から通読するのは結構、きついかもしれない。読み終えるまでに大分時間がかかりそうです^^;)。

 

 

村上さんのところ コンプリート版

村上さんのところ コンプリート版