昨日は『いい夫婦の日』でした。
11(いい)、22(夫婦)の日。
夫と結婚して、今年で6年目です。
出会ったのは私が15歳、夫が22歳のときです。社会人だった夫は、私から見たら、余裕と落ち着きのある『大人』って感じがしました。
高校時代の私は、精神的に非常に不安定で、何のために生きているのかわからない…と憂鬱極まりない青春を謳歌しておりました(笑)。
太宰治やら芥川龍之介などの文学、キルケゴールやニーチェなどの実存主義の哲学、老荘思想などの本を好んで読んでいて、くらーい小説を書いたり、考えたことを文章にして書き殴っていました。
本当に生きるのが憂鬱で、遺書まがいのものもたくさん書きました。
今思うと、あの頃の自分、うつ状態だったんじゃないのか?なんて思います。というか、もともと暗い人間でした。中二病、真っ盛りでした(^◇^;)。
そんなお悩みを相談する相手が夫でした。相談やら、たわいない雑談やら、たくさん話をしました。自作の小説や文章を持っていき、読んで、と渡したり……。(迷惑なガキですね、ほんと💧)。
でも、そんなめんどくさい私の話を夫はいつも穏やかに聞いてくれました。仕事もあり、忙しかっただろうに、嫌な顔ひとつせず、話を聞いてくれました。
あの憂鬱な高校時代。
私が何とか生きていけたのは、夫のおかげです。
いつも、すみません。ありがとうございます…。
と、私が感謝を伝えると、夫はいつも「俺は何もしていないよ」と言ってくれました。
とても親切にしてもらい、若い私は夫のことが大好きになっていました。まあ、世間知らずの小娘が年上の男性に憧れるってよくあるパターンなのかな(笑)。
付き合っていたわけでも、恋愛というわけでもなく、悩みを相談したりという関係でしたが、私が高校を卒業して、会う機会がなくなり、疎遠になりました。たまにメールしたり、年賀状をやりとりするくらい……。
私は私で大学に行き、そして、就職して……。
夫は夫で別の人と結婚して、離婚して……(そう、バツイチなんです)。
が、あるとき、ひょんなことから再会して、何やかんやと現在に至ります(^^;;。
久しぶりに再会した夫は、中年太りして髪もハゲちゃって、正直言って見た目は劣化していました(失礼か、笑)。でも、話をしてみて、中身は変わらず優しいままでした。
結婚した今も私のくだらない愚痴や話を聞いてくれます。
家事も私よりできるので、分担しながらやっています。土日は夫がごはん当番(^_^)。
15歳だった私には想像することもなかった未来。
恋愛に興味もなく、一生独身だと思っていました。だからこそ、一生独身でも行きていける仕事を選びました。
しかし、まあ、蓋を開けてみれば…。 人生は、本当に何が起こるのかわからないものだなぁと思います。
と、いい夫婦の日ということで、夫について少し書いてみました。
さて、今日は勤労感謝の日。いつも仕事嫌だ嫌だ言っている私ですが、…まあ、働いているから、好きなものも買えるし、生活できるわけで……働けるだけありがたいのかもしれません。
そして、ふと思い立って、眠っていたホームベーカリーを出してきて、パンを焼いています。
このホームベーカリーも、料理得意な夫の持ち物。
一人暮らしのときはこれでパン焼いたり、餅ついたりしていたそうです。