ちょっぺこ日記

日々雑感や本の感想、息子の不登校のこと、自分の病気のこと(癌やパニック障害とか)等をつぶやいています。

死を意識した若い女性に訪れる変化〜2冊の本を紹介します〜

今週のお題「読書の秋」

 

 自分の寿命が残りわずかと知ったとき、貴女ならどうしますか❓ 今回は、そんな状況に置かれた若い女性を描いた作品を2冊紹介します。(手元にないので、うろ覚えの記憶を元に……σ^_^;)。

 

『ベロニカは死ぬことにした』パウロ・コエーリョ

   1冊目が『ベロニカは死ぬことにした』です。作者はパウロ・コエーリョ。『アルケミスト』が有名ですね。

 あらすじですが……ベロニカは同じことを繰り返し、今後、平凡に落ちていくだけの人生に嫌気がさし、自殺を試みます。

 しかし、彼女が目覚めたのは精神病院の中。サナトリウムで、彼女は医師に宣告されます。君が飲んだ睡眠薬は君の心臓を弱らせたんだ、君は長くて後7日後に死ぬだろう、と。

 自分の死を意識し、考える中でベロニカは生きる意味について考え、変わっていきます。

 何のために生きるのか? 何のために?? 

 皮肉なことに考える時間もろくに残されていないゆえに、彼女は生きる意味にたどり着いていく……という話です。

 

ベロニカは死ぬことにした (角川文庫)

ベロニカは死ぬことにした (角川文庫)

 

 

 『青い城』モンゴメリ

  2冊目はモンゴメリの『青い城』です。モンゴメリというと、赤毛でそばかすの空想好きな11歳(確か……)の少女の成長を描いた『赤毛のアン』が代表作ですが、こちらの『青い城』は29歳の未婚女性ヴァランシーを描いた作品。

 ヴァランシーは地味で思ったこともなかなか口に出来きず、家族からは「オールドミス」(行き遅れ)呼ばわりされ、陰鬱な生活を送っています。(29歳なんてまだ若いと思うんだけど、時代が違うからかな)。

 ところが、ある日、自分はもう長く生きられないと知り、それならば、好きに生きてやるわと、今までと違う派手な服をきてみたり、遊んでみたり、恋愛してみたり……。

 ヴァランシーに訪れた変化、ロマンス、読んでいて胸がすかっとします(笑)。

 

青い城 (角川文庫)

青い城 (角川文庫)

 

 

 死を意識するとこうも変われるのか

  2冊の主人公に共通して言えるのですが……、自分はもう長く生きられないと知ったときから、これまでの生き方でよかったのか、本当にこのままでいいのかと考え、そして変わっていく……いい方向に。

  そのあたりは読んでいて考えさせられます。『青い城』の場合はロマンス、乙女チックな物語として読んでいてワクワクしちゃうんですけど(笑)。ミーハーに😅。

 

 いずれにせよ、人は誰しもいつかは死ぬわけですから、私も悔いのないように生きたいものです。……なかなかいつもの生活を変えるのは難しいんですけどね。ヴァランシーを見習い、いつもは着ない服でも着てみますかね(形から変わってみる❓(笑))