今週のお題「読書の秋」
自分の寿命が残りわずかと知ったとき、貴女ならどうしますか❓ 今回は、そんな状況に置かれた若い女性を描いた作品を2冊紹介します。(手元にないので、うろ覚えの記憶を元に……σ^_^;)。
『ベロニカは死ぬことにした』パウロ・コエーリョ
1冊目が『ベロニカは死ぬことにした』です。作者はパウロ・コエーリョ。『アルケミスト』が有名ですね。
あらすじですが……ベロニカは同じことを繰り返し、今後、平凡に落ちていくだけの人生に嫌気がさし、自殺を試みます。
しかし、彼女が目覚めたのは精神病院の中。サナトリウムで、彼女は医師に宣告されます。君が飲んだ睡眠薬は君の心臓を弱らせたんだ、君は長くて後7日後に死ぬだろう、と。
自分の死を意識し、考える中でベロニカは生きる意味について考え、変わっていきます。
何のために生きるのか? 何のために??
皮肉なことに考える時間もろくに残されていないゆえに、彼女は生きる意味にたどり着いていく……という話です。
- 作者: パウロコエーリョ,平尾香,Paulo Coelho,江口研一
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2003/04/25
- メディア: 文庫
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『青い城』モンゴメリ
2冊目はモンゴメリの『青い城』です。モンゴメリというと、赤毛でそばかすの空想好きな11歳(確か……)の少女の成長を描いた『赤毛のアン』が代表作ですが、こちらの『青い城』は29歳の未婚女性ヴァランシーを描いた作品。
ヴァランシーは地味で思ったこともなかなか口に出来きず、家族からは「オールドミス」(行き遅れ)呼ばわりされ、陰鬱な生活を送っています。(29歳なんてまだ若いと思うんだけど、時代が違うからかな)。
ところが、ある日、自分はもう長く生きられないと知り、それならば、好きに生きてやるわと、今までと違う派手な服をきてみたり、遊んでみたり、恋愛してみたり……。
ヴァランシーに訪れた変化、ロマンス、読んでいて胸がすかっとします(笑)。
- 作者: モンゴメリ,谷口由美子
- 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
- 発売日: 2009/02/25
- メディア: 文庫
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死を意識するとこうも変われるのか
2冊の主人公に共通して言えるのですが……、自分はもう長く生きられないと知ったときから、これまでの生き方でよかったのか、本当にこのままでいいのかと考え、そして変わっていく……いい方向に。
そのあたりは読んでいて考えさせられます。『青い城』の場合はロマンス、乙女チックな物語として読んでいてワクワクしちゃうんですけど(笑)。ミーハーに😅。
いずれにせよ、人は誰しもいつかは死ぬわけですから、私も悔いのないように生きたいものです。……なかなかいつもの生活を変えるのは難しいんですけどね。ヴァランシーを見習い、いつもは着ない服でも着てみますかね(形から変わってみる❓(笑))