十二月のうた
熊はもう眠りました
栗鼠もうつらうつら
土も樹木も
大きな休息に入りました
ふっと思い出したように
声のない 子守唄
それは粉雪 ぼたん雪
師も走る
などと言って
人間だけが息つくひまなく
動きまわり
忙しさとひきかえに
大切なものを
ぽとぽとと 落としてゆきます
茨木のり子『おんなのことば』の詩より。
息子が定期購読している『童話館ぶっくくらぶ通信』に載っていた詩です。
ハッとさせられたので、メモしておきます。
慌ただしく行きていく中で、私も大切なものを落としているのかな?
夕方といっても、もうすっかり暗くなった中、保育園にお迎えに行きました。
玄関には、息子の同級生のお母さん方が数人。顔見知りなのか、和気藹々と話しています。
私は「こんにちは」と挨拶は交わすのだけど、輪の中には入れません。性格なんだけど、人と関わるのは苦手……一対一ならいいのですが、複数の中に入るのは、動揺してしまいます(^_^;)。
そんな性質(たち)だから、ママ友というものもおらず……。
自分自身はひとりが嫌いじゃないし、むしろ付き合いは面倒だなぁと感じてしまう。
(付き合いというのは私の勝手な想像で、子ども同伴で一緒に出かけたり、互いの家に行ったり、ラインを交換したりするようなイメージです。……でも、おそらく、そんな付き合いは皆さん、していないんでしょうけれども….…勤務曜日も勤務時間もみんなまちまちですから。だから、私の妄想(笑))。
自分に友達がいないこと自体は、別に構わないのですが、それが息子に悪影響を及ぼしたらどうしよう、とまた勝手に心配しています(^_^;)。
かといって、この年で今さら性格を変えることもできず、無理したくない…自然体で生きていたいと身勝手な欲もあり…。
嗚呼、息子よ、ごめんね。
社会性のないお母さんで。
と、心の中でたまに謝ってみます。同時に、社会性がないことは謝ることじゃないとも思ってしまったり。反社会的だと、ちょっと危ないかなと思いますが、非社会的なのは、まあ、別にいいかな、と。駄目かな?
そんなとりとめもないことが浮かんでは消え、消えては浮かぶのでした。
方丈記みたい。川の流れはたえずして、かつ消え、かつ結びて、みたいな。
ふう。
うつらうつら、眠りたいです。