ちょっぺこ日記

日々雑感や本の感想、息子の不登校のこと、自分の病気のこと(癌やパニック障害とか)等をつぶやいています。

blogが更新できました。実家に感謝。

 

 今日のよかったは、ブログが更新できたことです。

 いつもは職場の昼休みにスマホで更新しているのですが、今日は珍しくPCを起動して書くことができました。というのも、今日は実家にお泊り。じいじ、ばあばが子どもの相手をしてくれている間に、PCで更新です^^。やっぱりPCで書く方がすごく楽ですね~。

 実家の両親に感謝です^^。自由時間をくれてありがとう!(って自由時間をもらえるとものすごく喜んでいますね、私^^;)。

 

  ちなみに更新できた記事はこちらです。

 おかげさまで、ゆっくり読書感想文が書けました(^_^)

 

 

 

 

choppeco.hateblo.jp

 

「舞台」西加奈子

 西加奈子さんの『舞台』という小説を読みました。自意識過剰な青年・葉太がニューヨークに初めて一人旅。初日に荷物を盗まれてしまうが、恥の意識から助けてと訴えることができず……というあらすじです。

 

この本を読むきっかけ

 下記のいもこさんのブログの記事に、この『舞台』という本に太宰治の『人間失格』がよく出てくるというお話があり、興味を持ちました。

 西加奈子さんの本は読んだことがなかったのですが、太宰治作品は好きで、書簡や随筆含め全作品を読んでいたこともあり、「太宰の人間失格がどういう風に作品に登場するのかな?」と気になったので、今回、『舞台』を読んでみることにしました。

 

www.imokotohon.com

 

中盤あたりまでは滑稽で思わず笑っちゃったw

(以下、ネタバレも含みますので、ご注意ください)。

 さて、この『舞台』という作品なのですが、主人公の葉太がとにかく自意識過剰。ニューヨークで観光客みたいにはしゃいだら恥ずかしい、周りの目も気になると、頭の中であれこれ考えています。

 こう行動したら、周りからこう思われるんじゃないか、かっこ悪いんじゃないか等々、自分の脳内で勝手に考えてしまい、言動が演技じみてしまってます(笑)。脳内の思考がずっと書かれているのですが、思わずくすくすと笑ってしまいました。

 この自意識過剰で恥の意識を持っている点は、太宰治人間失格』の主人公・葉蔵と似ています。葉太自身も、太宰治に傾倒しているらしく、こんな風に言っています。

 

 小説を読み始めたのは、中学に入ってからだ。父の書斎で見つけた、太宰治の『人間失格』を読んで、衝撃を受けた。幼い虚栄心や、強い羞恥心や、切実な卑怯、自分が知っていること、体験していることの全てが書かれていた。

 

 そんな感じで、自意識過剰な葉太ですが、セントラルパークでパスポートや財布が入ったバッグを盗まれてしまいます。そのとき、葉太がとった行動が…

 

  最終的に葉太が選んだことは、笑うことだった。

 涼しい顔をして、薄く、笑うことだった。

 葉太は、へらへらと笑い、笑い、笑った。

 

 いやいやいや、へらへら笑ってたら、不気味ですよw 助けを求めようよと読みながら、滑稽で面白かったです。大丈夫か、主人公!?

 

葉太に訪れた変化に成長感じた~「恥知らず」という自覚~

 貴重品を全て失った葉太のその後の行動もある意味、常軌を逸していますが(軽く精神疾患が入っている)、9.11テロの現場に立ったところで変化が訪れます。

 死んだ父に思いを馳せて、思わず泣きそうになった自分がいかにもな感じで駄目だとまたしても自意識に捕らわれて、思うがまま行動できない葉太でしたが、ふと周りにたくさんの死んだ人間が立っていることに気づきます(葉太は死んだ人間が見えるらしいです)。

 9.11テロで亡くなった人たちでした。彼らの視線を感じて、葉太は胸の内に苦しさがあふれていきます。

 

「お前の苦しみなど、死の苦しみに比べたら。」

 それはやはり、葉太の声だった。

 葉太は、自分の苦しみが、恥ずかしかった。恥の意識の強さを、心から嫌悪してきた。いわれなく死んでゆく人間がいる中で、自分のその苦しみが、本当に取るに足らない、そして大いにつまらないものだということは、完璧に理解していた。

 だから、彼らが見えるのだ。自分には、「死者」がはっきり、見えるのだ。そしてその「死者」は、自分を見つめていなくてはならない。彼らの視線は、生きているのに、まるごしでその「生」に感謝できない自分を戒める、非難の目なのだ。 

 

 その「苦しみ」は「俺の苦しみなのだ」と葉太は気付きます。そして、泣きながら、ニューヨークの街を走りに走り、ようやく他人に「ヘルプミー」助けを求めました。 

 ラスト、色々な人に助けられて、自分が未熟だったと思い至った葉太がこう述懐します。

 

 俺は、とんでもない恥知らずだ。 

 

 これまで葉太は「恥の意識」に捕らわれいて、自分が恥を知っている人間だ、だから変なことはできない、演技しなければならないと思ってきましたが、最後に「恥知らずだ」と思っています。この変化が「成長」と言ってしまうと、薄っぺらい言葉なんだけど、「成長」なのかなと思いました。

 私はこの本を読んだとき、最初は、あまりに葉太の自意識過剰っぷりが激しくて、おもしろおかしくて笑ってしまっていました。何となく面白い系の作品なのかな、そういう落ちで終わるのかなと勝手に予想していたのですが、中盤から、葉太が捕らわれている恥の意識、他人のために舞台の上でこうあるべき自分を演じること、亡き父への反発と愛情などが描かれていて、あ、これは笑う小説じゃないと思いました。

 確かに葉太の行動はちょっとオーバーなのだけれども、こういう他人の目を気にすること、自意識ゆえに思い通りに行動できないことって誰にでもあるよなぁと思って。勿論、私にもあります。そして、それを乗り越えるのってなかなかできない。勝手に苦しんでいると言われたらそうなんだけど、苦しいときもありますよね^^;。

 そういう面を葉太は語っているのかなと思い、ちょっと親近感が持てました。そして、最後に葉太が「ヘルプミー」と叫んだとき、自意識の壁、恥の意識を越えた生の声が聞こえた気がしました。葉太が一歩踏み出した瞬間といいますか、成長した瞬間だったと思いました。太宰治人間失格』や中島敦山月記』のように自意識にやられて滅びていく物語ではなく、自意識をちょっと乗り越えたラストで、よかったなぁと思います。

 

太宰治人間失格』との類似点と相違点

 さて、この『舞台』には太宰治人間失格』の話がところどころに出てくるのですが、結構、共通点があります。作者自身が『人間失格』を読み込んでいたのですかね。

 まず、共通点は以下です。

 

・主人公の名前が似ている(葉太と葉蔵)。

父親が有名人ということが一緒(作家で金持ち、地元の名士で議員)。

・自意識過剰で人からどう見られるかを気にして演技をしているのが一緒。

・特に父親の視線をものすごく気にしている点も一緒。

・「恥の意識」を持っており、それに苦しめられている点。

・作中作(作品の中に別の作品が入子型で入っている構造)となっている。

 

 最後の「作中作」について補足しますが、『舞台』の作品の中には葉太が好きな作家の新刊である『舞台』が出てきます(これが作品の中の架空の作品です)。一方、太宰治人間失格』では、「私」がマダムからもらった葉蔵という男の手記を紹介するという形になっています(つまり、葉蔵の手記自体が作品の中の作品という入子型の話になっています)。

 余談ですが、『人間失格』が本当に自意識から滅びてく男の話かどうかという点が疑わしいのは、葉蔵の手記自体が人に読まれることを想定して書かれたものだからです。実際、「私」という小説家が手記を『人間失格』という作品として世に出したと考えられます。となると、葉蔵は最後まで道化、他人からこう思われるだろうという意識から逃れられなかった(あるいは、他人の目を意識して、自分の正しさを主張している)と解釈することもできます。

 ……あ、『人間失格』について語ると脱線しそうなので、本筋に戻します^^;。

 

 さて、次に『舞台』と『人間失格』の相違点ですが、

 

・葉太はラストで「自分は恥知らず」だと思い、そこから等身大の自分を受け入れたように思うが、葉蔵は最後まで自意識から逃れることができなかった。

 

 結局は、そこかなぁと思いました。共通点の最後でも書きましたが、『人間失格』の葉蔵は他人の目を意識することから逃れていない気がするんですよね。逆に利用しているというか…(私の勝手な解釈ですけど)。

 一方の葉太は、死ぬのは怖い! 自分からは逃れられない!!という危機的な場面を乗り切った感じがします。等身大のありのままの自分を他人に見せることができるようになっています。

 そこが大きな違いかなと思いました。そして、個人的には葉太のステップアップがよかったね!と応援したくなる気持ちになったし、自分も自意識を乗り越えて「ヘルプミー」とありのままの自分を表現できるようになりたいなぁと思えました(^^)。

 

 

舞台 (講談社文庫)

舞台 (講談社文庫)

 

 

 

 

会いたいと思っていた人に会えました。

お題「今日のよかった(^^)」

 

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同じ会社の先輩に渡そうとお土産を持って歩いていたら、何とその方と偶然会うことができました。

普段は偶然会うことは1ヶ月に1度あるかないかくらいなのに、今日は偶然、予期せぬ場所で会えました。ラッキー🎵

 

おぉ〜、もしかして、これが引き寄せの法則かと勝手に喜んでしまいましたσ^_^;。

引き寄せの法則って本当にあるのかなぁ)

 

そして、その方と少しだけ他愛ない世間話ができ、楽しかったです。

仕事が嫌だー☠️と思っても、たまに気の置けない仕事の先輩等とお話すると、仕事しててよかったかな(おかげで親しく話せるひともできたわけだし…)と少しだけ思えます(笑)

 

というわけで、今日もいいことがありました……というか、いいことを見つけることができました。ありがとうございます😊。

「今日のよかった(^^)」にチャレンジしてみよう!

お題「今日のよかった(^^)」

 

 下記のブログで管理人のぬこさんがお作りになった「今日のよかった(^^)」というお題。日常のよかったことを綴ることで「日常の幸せ、と自己肯定感の向上」を目指すというもの。

www.masato07.com

 

「今日のよかった(^^)」に挑戦する理由

 最近、ちょっと心身の調子がイマイチだなと思うことが増えてきて、心も委縮気味になっておりました。そういうときは、物事のマイナス面ばかりを見てしまい、どんどん負の悪循環に陥ってしまうことが多いです。

 冷静に考えれば、特別悪いことが起こっているわけではないんですよね。そりゃ多少は体調が悪いなとか仕事でミスったとか、そうした良くない出来事は起こっているかもしれません。でも、それが全てではないはずです。

 それなのに、委縮して物事を悪い方に考えてしまうのは、ひとえに自分自身の心のフィルターを自分でそういう仕様にしてしまっているから。ちょっと悲しい、ちょっと辛いという反応を倍増させて悪くさせてしまっているのは、自分自身なんだろうなと…。

 だから、逆に日常のいいこと、良い面に目を向けていけば、それが習慣になれば、負の悪循環から抜け出せるんじゃないかと思い、「今日のよかった」に挑戦してみようと思いました。

 

「今日のよかった」こと、夫の気遣いに感謝

 私の「今日のよかった」は、夫が自由時間をくれたこと。

 土日、一泊二日の旅行に行き、疲れがたまった私のために、夫が息子を連れてお出かけしてくれました。午前とこれを書いている今の数時間なのだけど、それだけもとてもありがたい。

 子どもが生まれてから、毎日、仕事・家事・育児と自分の自由時間はほとんどなくなってしまいましたが、たまに一人でゆっくりした時間が取れると、とっても嬉しいです^^。なんやかんやで、旅行の後片付け、洗濯や掃除などの家のことをしたりと、全部を自由時間にできたわけではないですが、それでも子どもがいないと、大いに捗るので助かりました。

 今日、この自由時間をありがとう。

 おかげさまで、まったりブログを書くことができました。

奈良・京都一泊二日の旅

  台風が近づく土日に、奈良と京都に一泊二日で行ってきました。

 1日目は奈良。私が住む北陸地方からは車で4時間ほどだったかな?(自分で運転していないので、曖昧^^;)。風はそれほど強くはなかったのですが、雨は降っていました。

 まだ傘を上手にさせない息子がいたので、足早の観光となりましたが、とりあえず最初は興福寺の阿修羅像を見てきました。

 

仮講堂での阿修羅像を拝観

 通常だと興福寺の国宝館というところに展示されている阿修羅像ですが、今年は国宝館の改修工事をしているらしく、仮講堂というお寺の中のような場所に展示されていました。

 写真撮影やスケッチも禁止でしたので、パンフレットの写真になりますが、こんな感じです↓。

 

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 真ん中の方にある顔が三面、手が6本ついていますのが、阿修羅像。有名な仏像ですね。愁いを秘めた少年の姿でした。体もほっそりしていて、華奢。優美な感じがします。仏像関係の本では絶対に出てくる「阿修羅像」。拝観できてよかったです。

 

東大寺の大仏様も見てきました

 次は興福寺から少し歩いて、東大寺へ。

 途中、奈良公園で鹿にしかせんべいをあげました(夫が)。多分、雨のせいで鹿はいつもより少なかったと思うのですが、それでも、ぞろぞろと鹿が集まってきました。息子は最初は怖がっていましたが、両手の手のひらを鹿に向けて「しかせんべいないよ」ポーズをすれば、鹿が近づかないことを教わり、両手をバイバイしてました(笑)。

 雨に多少、濡れつつ、東大寺へ入りました。大きい大仏様が……。正面、横、後ろから全方位で大仏様を見てきました^^。

 途中の柱の輪くぐりは、息子は余裕でクリア。年甲斐もなく私も挑戦してみましたが、肩でひっかかりを感じたので、やめときました。多分、体の方向を変えれば、通れそうでしたが……結構、無様にもがくことになりそうだったので、やめておきました(笑)。

 通常の東大寺だと、人混みがひどく、入り口や輪くぐりの箇所も行列ができているらしいのですが、土曜日は台風ということで、人混みがとても少なかったです。並ぶことなく、輪くぐりに挑めました^^。ラッキー♪

 

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東大寺の大仏

翌日は京都鉄道博物館

 奈良から京都に戻り、リーガロイヤルホテル京都に泊まりました。部屋の窓から駅が見えて、電車や新幹線が何台も通るのが見えました。電車好きな息子は嬉しそう^^。

 普段は1時間に2本、しかも1両か2両編成の電車しか来ない田舎に住んでいますので、たくさん電車が行ったり来たりする都会は、息子にとってはもうそれだけでラッキーな場所のようです。

 

 2日目の午前中、ありがたいことに雨は降っていませんでした。

 京都鉄道博物館へGOです。おととしくらいに一回行ったことがあるので、二度目の鉄道博物館。これまた台風のおかげで人が少なく、ゆっくり見てまわることができました。

 館内には新幹線や雷鳥などの車両が展示してあります。踏切もあって、たまに「カンカンカン」となるので、子どもたちは大はしゃぎ(笑)。非常停止ボタンを押して「ブーブー」言わせてました^^;。

 新快速の運転席を触れるコーナーや、色々実験できるコーナーもあって、おもしろいです。大人が行っても面白い。雷鳥や夜行列車など、懐かしい、昭和だねぇと郷愁に浸るという楽しみ方も大人はできるかも(笑)。

 

 外にはSLの転車台や車庫があります。SLにも乗ることができます(前回乗ったので、今回は乗りませんでした。台風のため、便数も少なかったので)。

 運転中の汽車が間近で蒸気を出しながら、ブオーと汽笛を鳴らしてました。

 

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台風のおかげで観光地の人混みが少なった

 奈良・京都の観光でしたが、台風が来ているせいか、観光客が少なかったのでラッキーでした。大雨や暴風雨になるかと心配しましたが、意外と天気ももったので、本当にラッキーでした^^。

 でも、奈良は晴れている日にまた行けたらいいなぁと思います。ゆっくりお土産を見る時間もなかったので…。あと、春日大社とか飛鳥にも行ってみたいですしね。

 

大風が近づいています

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大風が来てますね。

いやー、直撃しそうです。大丈夫かな💦

 

低気圧が近付くと体調悪くなります。

私だけでしょうか❓

 

でも、ある意味、五感が研ぎ澄まされた素晴らしい体ですね(笑)。

ありがとう、私の五感。

……辛いけど、自然を感じて、浸りますわ……ε-(´∀`; )

 

写真に言葉を添えるのが、楽しい。

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 数年前に撮影した写真などに言葉を添えて、インスタにアップしてるんですが、意外と楽しい。

 

次は短歌と写真って組み合わせに挑戦したい( ◠‿◠ )。