昔、明橋先生の講演会に仕事で関わらせていただきました。その際に、『子育てハッピーアドバイス』を読んだのですが、子育てをすることになった今、改めて読んでみると、色々参考になるお話がたくさんありました。
十分に甘えられた子どもこそが自立する、自己肯定感が大事といった子どもの育て方の話は、もちろん、参考になったのですが、母親になった今、印象に残ったのは、母親のサポートという観点から書かれたお話です。
- 子どもを守ろうとするなら、まず、それを支えているお母さんを守らなければなりません
私自身は子どもが生まれてから、周りの人の優しさや気遣いに支えられてきました。
赤ちゃんを連れて、スーパーに行けば、見ず知らずのおばあさんが優しく声をかけてくれたり、レジの人もゆっくりまってくれたり、電車に乗れば高校生がさっと席を譲ってくれたり…。
そうした親切に対して、本当にありがたく思い、世の中は自分が思っていたよりも温かいところなんだなぁと感じるようになりました。
でも、もし、そうした周囲のサポートが全くなかったら、私はここまで子どもを育ててこられたか自信がありません。
家族のサポート、祖父母のサポート、保育園のサポート、職場のサポート、近所のサポート、見知らぬ人のサポート……そうしたものに親である私自身が支えられることで、結果的に私自身が我が子を守り育てることができています。
だから、私もいつかは他のお母さん方をサポートしたいと思っています。子どもを直接、守る、育てるというのは、多分、他人にはなかなかできません。でも、子どもを育てる母親(父親も)の手助けをする機会は結構たくさんあるんじゃないかな。
- 最終的には、周囲の人が理解しようとしまいと、私は私でいいんだ、この子はこの子でいいんだと思えることが必要になります。
そして、母親のサポートとは別に、母親としての心構えとして……いえ、母親だからとか関係なく悩める人間の心構えとして、響いたのが上記の言葉です。
子育てに限らずですが、世の中の人々というのは、優しくしてくれるときもありますが、それは違うでしょ、こうすべきじゃない、といった各自の意見を言ってくる存在でもあります。
それは、子育てに限ったことではないですよね。
そうしたときに、そっかぁ、そんな意見もあるのかー、でも、私はこれでいいと思うからオッケー。私は私でいいんだ、と自分で自分を認められるようになれるといいなぁと心底、思います。なかなかできないから余計に(^◇^;)。
そのためには、私は私、あなたはあなた、という風に自分と相手の間に境界線をひくこと…と本に書いてありました。
こうした心構えは、子育てでも、仕事でも、普段の生活でも、意識してみたいと思います。