ちょっぺこ日記

日々雑感や本の感想、息子の不登校のこと、自分の病気のこと(癌やパニック障害とか)等をつぶやいています。

『わたし、定時で帰ります。ーライジングー』朱野帰子

 『わたし、定時で帰ります。』の第三巻を見つけたので、読んでみました。

 今回のテーマは生活残業

 効率的に働き定時で帰るよりも、だらだら残業した方がもらえる給与が高くなる。

 そういう働き方っておかしいと思うのだけど、若者はそもそももらえる給与が少なくて(社会保険料は多くて)、生活残業をしないと家族を養うこともできない、贅沢もできないという問題。

 そうした問題に、主人公の結衣が立ち向かっていきます。

 悩みながらも前に進んで、現状を変えていこうとする結衣。面白くて、一気に読んでしまいました。痛快。

 あと、よりを戻した晃太郎との関係も、相変わらずなかなか進まず、どうなるのやらと気になってしまいました。

 

 

…なぜみんな仕事を楽にしようとしない」

 その言葉が結衣の胸にすっと入る。なぜだろうね、とつぶやく。

「なんでみんな疲れる方へ行こうとするんだろうね」

 

 この無駄な単純作業を早く終わらせたいという思いの強さが新しい技術を生む。勤勉な人たちが苦しくしていくこの世の中を楽にするのはそういう人たちだ。

 

 でも、この残業問題や効率よく働いて定時で帰る人間よりも残業している人間の方が高く評価される風潮とかって現実でもありますよね。

 うーん。でも、確かに本当に仕事が多くて、残業になってしまう場合もあるから、一概に残業するなんて効率が悪いとも言えないし(実際、例えば、子持ちの職員が定時で帰れるのは、残業を気にせず働ける職員のフォローのおかげという側面もあるし)。

 だから、残業している=ダメ、定時に帰っている=偉いとは思わないですけれども、うーん、でも、あれか。効率的に仕事ができるといいなぁとは思いますね。

 

 …と、本の感想からは脱線しましたね。