先日、『童話館ぶっくくらぶ』の通信で取り上げられていた「ぼくはここにいる」という児童向けの作品。早速、図書館で借りてきて、読んでみました。
学校でいじめにあっているボク。もう死にたい…と屋上から飛び降りようとしたとき、「お命、預からしてもらいます」と目に見えないホシがあらわれて……。
児童向けの短いお話ですが、学校に行くのが苦しい、「自分が自分から、どんどんはなれていくような感じがする」といった描写が、ああ、そういうときもあったなぁ……自分の学生時代を思い出してしまいました。
とつぜん、息さえもうまくいかなくなってしまったのだ。息が吸えない。あせって吸おうとしたけど、吸っても吸ってもうまくいかない。急に空気がうすくなったような気がして教室を見回すと、みんなは平然と、ふざけあったり、しゃべりあったりしていた。その光景はますますボクの胸をしめつけ、ついにボクは、水の中でおぼれるようにして教室の中でおぼれた。
こんな気分は…大人になった今でもしょっちゅうあります(笑)。いじめられているとかではないですが、今でも、職場で「ああ、息苦しい」と感じることはよくあります^^;。
でも、このお話のボクは、まだ14歳。学校という狭い世界しか知らない。その中で、いじめられて、無視されて…その苦しみは本当に苦しいのだろうなぁと思います。子どもでも、子どもゆえに、もう行き止まりのような絶望を感じることもあるでしょう。
そんなとき、この作品に少しの勇気と希望をもらえるように思いました。
「泣いたらええやありまへんか」
と、やつはいって、ゆったりとボクをゆすりはじめた。
「がまんするのやめなはれ。がんばるのやめなはれ」
ボクの目から、みるみる涙があふれだす。がんばれ、しっかりしろ、負けるな、逃げるな、そんな言葉をどれほど自分に向かっていいつづけてきただろう。ボクは泣いた。思いもよらない言葉に泣いた。夜空をあおいで、声をあげて泣いた。
何か泣きたい気分です^^;。(今日も仕事で憂鬱なことがあったからか?)。大人になったし、親になったし、泣く暇も場所もなくて、ここのところ、泣いていないけれども、ああ、思い切り泣きた~い!と思っちゃいました。
もうダメだ、限界だと思ったとき、
ふと肩の力をぬくと、
ちがう世界が見えてくるかも。
ものの見方は、
いろいろあるんだよ。