実家で、亡くなった祖父の部屋の物を見ていたら、手帳が何冊も出てきました。
手帳には短い単語で、祖父自身の出来事と家族の出来事が記されていました。
「腰痛 運動不足のせい」
「病院 点滴」
といった簡単な単語でメモしてありました。
そして、手帳の右のページには「〇〇(母の名前) 旅行」、「△△(父の名前)さん、お通夜参列」など家族の出来事が…。
「のなぺんた、飲み会」「のなぺんた、県立病院」
私に関する出来事も書いてありました。
その頃、私は就職して3,4年目で仕事が忙しく、残業続きで家に帰るのが夜の10時半(毎晩)、心に余裕もなく、体調も悪く、鬱々としているかイライラとしているかとにかく精神的にも不安定な毎日でした。
祖父とも会話といった会話もそんなにしていませんでした。一日のほとんどを職場にいたから。家には帰ってきて、お風呂に入って寝るだけという生活で(朝も6時半には出発していましたから)。
それなのに、祖父は、私のことをちゃんと見ていてくれたんだなぁ。
思わず涙があふれてきました。
あー、もっと祖父と話をすればよかったなあ。
後の祭りですね。
今はもう祖父と話すことはできません。
・・・。
だから、というわけでもないけど、今は、今、生きている家族とたくさん話をしたい、一緒の時間を過ごしていきたい、それがかけがえのないことなのかもしれません。
そういえば、祖父よりも数年前に亡くなった祖母の日記帳にも私のことが記されていました。
あーあ、何だか後悔ばかりです。