実家に行ってきた。
二階の部屋(亡くなった祖父の隣の部屋)を見てみると、壁の一部が崩れて落ちていた。
他にも壁と壁がずれて段差が出来ていたり、壁紙に亀裂が入っている箇所が何カ所も。
実家は改築を重ねているので、今回、壁が落ちた側の家は築50年以上? 詳しくは知らないが相当、経過している。反対側の両親が住んでいる箇所も35年は経過しているから、ガタが来ても仕方ない。
今回の地震で結構、傷んでしまったのかなという印象。見えない裏側がどうなっているのか心配。
「次に同じくらいの地震が来たら危ないんじゃない?」
両親に言ってみると、母親の方が頷いて、
「そうなんやって! ねえ、お父さん(←私の父)、一回、大工さんに見てもらった方がいいって! どう思う?」
父は、何やら専門的に聞こえるような難しいことをあれこれ言って、家は傷んでるだろうなぁと話す。
それを聞いて、母親はイライラしたようにまくしたてる。
「そうやって、お父さんは色々知っているって感じで話すけど、大工さんに電話したりとか行動にはうつさんのやもん。他人事みたいに…。自分の家のことなんやざ。お父さんが大工さんに電話したりしてや」
口先ばかりで行動しない父親にイライラしているみたいだった^^;。
かくいう母親も何かを決断して行動できるタイプでもなく、父親か今は亡き祖父のいうことに従うだけなのだけれども……(家にとって重要なことは男がやるべきだという価値観があるんだと思う。女は家主に従うべしみたいな)。
「まあ、とにかく大工さんに見てもらうだけ見てもらったら? 修理するかどうかはそれから決めればいいし、そもそも修理が必要かどうかすらわからんのやし」
私も冷たい娘なので、口だけ出して実家を後にしたのだけれども。
また大きな地震が起こらないことを祈るばかりではある。
両親の年齢を考えても、一から修理したり、改修したりということはしないだろう。金銭的なこともあるし…。
身の安全が大事なのは誰しもわかっているけれども、年を取ると、それにお金をかけられなくなる。そんな家も多い気がする。