息子の不登校関連で、2回目の病院受診。
私と夫、息子の3人で診察室に入り、最初の受診から1か月どうだったか?等の近況報告をした。
学校には4回くらい行けた(といってもすぐに帰るって感じ)、適応指導教室にも行ってみたという話をした。
でも、やっぱり腹痛や吐き気、頭痛が生じてしまうこと。息子は学校に行きたいようだが、行けないということなどなど。
すると先生が、息子の方をじっと見て、聞いた。
「本当に学校や適応教室に行きたいと思っている?」
息子はどう答えたらいいのかわからないよう。
「体の症状は正直だからね、体に症状が出るってことは行きたくないんじゃないかな。自分の体の症状や心の声をよく見ないとね」
といったことを先生はおっしゃった。
体に症状が出るということは心は行きたくないと思っているということ。
……。自分も学生時代からずっと体に症状が出てきたな…。学校に行くこと、大学に通うこと、仕事に行くこと、症状は軽かったり重かったりと程度の差はあったけれども、今も症状が出ている(20歳くらいからは本来、ストレスを感じないところ、楽しめる場面でさえ症状が出る)。
心は本当は嫌だと言ってきていたのかな…。
ぼんやりとそんなことを考えながら、息子の様子を見ると、本当は行きたくない…という感じでもごもご。
その後の先生の話をメモしておくと……
・体の症状が出るなら、学校や適応教室には無理に行かなくてもいい。
・家に一人でいても症状が出る問題については、症状が出る前には何か考えているはず。どういう考え方をしたときに症状が出るのか観察してみなさい。
・不安は決してなくならない。だけど、不安にとらわれるんじゃなくて、脇におくこと。
・お母さんは、不登校になり色々不安に感じているようだが、その不安も同じことですよ。(そんなに不安になる必要はない)
とりわけ印象に残った話があった。
紙が1枚ありますね。その紙を、顔の目の前に持ってきてごらん。
どうですか? 何が見えますか?
紙しか見えないでしょう。その紙はあなたの不安です。今、不安が目の前にあり、それしか見えなくなっている。
じゃあ、紙を少し離してみましょう。どうですか?そう。紙の周辺が見えるようになりましたね。
その紙を膝の上に置いて、前をみてください。どうですか? 紙は見えますか?
見えないでしょう? でも、紙は膝の上にありますよね。
紙、つまり不安がなくなったわけじゃない。でも、周りが色々とよく見えますね。
これが大事なのですよ。不安をなくそう、消そうとすると、ドツボにはまります。それはできないことなんですから。
不安をなくすことはできない。
でも、不安を脇に置くことはできる。
不安をなくそうとすると治らない。
そうなんですよね。わかっちゃいる。そうなのです。不安ってのはそうなのです。
でも、それが難しいのです。とっても難しいのです。
自分の中の息子に対する不安を私は消し難く感じている。そして、自分自身の不安障害だってもう20年以上、抱えたまま。
難しい、ほんとうに難しい(でも、なくなりはしないが、うまく共存している。それでいいのかな???)。
自分自身のことは諦め……ま、何とかなっているし、何とかしてみせる。
けれども、息子のことはどうしたらいいのかよくわからない。
診察室で思わず泣いてしまいました。
そしたら、息子と夫は「え、何で泣いてるの?」とドン引きしていました(笑)。
あ、何? 息子や夫にとっては、もしかして、不登校ってそんなに深刻じゃないのか?とちょっと冷静になり、恥ずかしくなり慌てて涙をぬぐいました。
先生には感情を表に出した方がいいですよ、と言ってもらえましたが^^;。
ともあれ、診察が終わりました。
あと、私が仕事との両立に苦慮していることを説明し、介護休業を取るための診断書も書いてもらえました。介護休業が認められるかどうかは職場の判断次第です。駄目かもしれないし、通るかもしれない。
息子に対しては、どういった考え方をしたときに症状が出るのか、またその際に何をすると症状がやわらぐのか、何をしているときは調子がいいのかなど分析していきなさいってことでした。
アンガーマネジメントやいわゆるコーピングリストやマインドフルネスの話がありました(専門用語は使ってないけど、そういう話かなぁと)。